
私たちは子どもの頃から、「努力することは大切だ」と教えられてきました。
もちろん、その通りだと思います。
目標を達成するためにも、成長するためにも、努力は欠かせません。目の前のことに真剣に向き合い、諦めずに続ける姿は本当に素晴らしいものです。
しかし、年齢を重ねるにつれて感じることがあります。
それは、努力そのものだけではなく、「どこに向かって努力するか」がとても大切だということです。
どれだけ頑張っても、方向が違っていれば望む場所にはたどり着けません。
そしてもう一つ感じるのは、「努力が続かないこと」にも理由があるということです。
「もっと頑張りなさい」
「続けることが大事だよ」
そう言われても、なかなか続かないことがあります。
もちろん根気の問題もあるかもしれません。しかし、本当は本人がそのことを心から大切だと思えていない場合も少なくありません。
人は、自分にとって意味があること、大切だと思うことには自然とエネルギーを注ぐことができます。
逆に、なぜそれをやるのか分からないことや、自分ごとになっていないことは続きにくいものです。
だからこそ最初に必要なのは、「見極めること」なのだと思います。
自分は何を大切にしたいのか。
何のために学ぶのか。
どこを目指したいのか。
それが見えてくると、努力は「やらされるもの」ではなく、「自分で選ぶもの」に変わっていきます。
私は、成長するためには3つの力が必要だと考えています。
一つ目は、「見極める力」。
自分にとって本当に大切なことは何か、どこに向かうべきかを考える力です。
二つ目は、「続ける力」。
決めた方向に向かって、日々コツコツと行動を積み重ねる力です。
三つ目は、「修正する力」。
やってみて違うと感じたら、立ち止まり、考え直し、より良い方向へ軌道修正する力です。
見極める力。
続ける力。
修正する力。
この3つは、それぞれが支え合っています。
見極める力があるから続けることができる。
続けるからこそ課題が見える。
課題が見えるから修正できる。
そして修正を重ねることで、また進むべき方向が見えてくる。
その繰り返しが成長なのだと思います。
これは生徒たちに伝えたいことでもありますが、同時に私自身への戒めでもあります。
ただ努力を求めるのではなく、まず何のために取り組むのかを考えること。
そして、正しいと思った道を継続しながら、必要に応じて柔軟に修正していくこと。
そんな姿勢を大切にしていきたいと思います。